2022年5月16日号
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PROLOGUE
立ち食いそば1000円に現実味
ロシア産そばの供給減ばかりではない。あらゆる原材料が値上がり中。「1年たたずまた値上げ」。東京・日暮里の立ち食いそば屋が悲鳴を上げる。
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PART1
メーカーは悲鳴、家計に重圧 日本経済むしばむ「悪い物価上昇」
原材料価格の上昇があらゆる製品のメーカーの採算を悪化させている。メーカーは雪崩を打つように値上げに踏み切り、家計に負担がのしかかる。それでも賃金は上がらない「悪い物価上昇」が日本経済をむしばむ。
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PART2
イオン、西友……仁義なきPB競争 値上げ回避、我慢比べ メーカー苦渋の決断
生活必需品の価格が軒並み上がる中、いかに値上げしないかを競い合う。「我慢比べ」の様相を呈しているのが、大手スーパーのプライベートブランドだ。消費者の懐にはありがたいが、メーカー側の努力は並大抵のものではない。
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PART3
「上げない努力」より「上げる工夫」 納得生む「価格術」 5社の手法はこれだ
「コストが上がったから値上げする」。この単純な理由で消費者は納得しない。欠かせないのは、追加の金銭的負担を強いる明快な理由づけだ。新ブランド、新ジャンル、新機能。顧客に価値を認めてもらう方法はある。
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PART4
かつて「石油危機」が日本を変えた 苦難が育む突破力 新ビジネスのバネに
1970年代、石油危機をきっかけに日本は「狂乱物価」に見舞われた。1年で23%もの物価上昇。だが、混乱の中で産業構造の変革も進んだ。苦難の中でアイデアは磨かれる。「絶望物価」に絶望してはいけない。