2022年4月25日号
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PART1
成り上がり伊藤忠 負け癖を払拭した岡藤流「逆張り×統率」
かつて「破綻するのでは」とされた伊藤忠商事は、今や三菱商事、三井物産と首位を争う。上位プレーヤーが固定されがちな日本の産業界では珍しい逆転劇だ。3代にわたる経営リレーを仕上げた岡藤正広会長CEOは、さらに先を見ている。
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PART2
データこそ資源 伊藤忠、「デジタル群戦略」で挑む
伊藤忠商事の今後の成長の鍵は、グループで抱える多様な事業とデジタルの融合だ。そのための「資源」となるのが、さまざまな現場から出てくる多様なデータ。デジタル企業群の構築に乗り出し、「次世代商人道」を突き進もうとしている。
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PART3
財務で見る商社3強 資源依存の三菱・三井 伊藤忠は「コツコツ型」
資源から食品まで、あらゆる産業分野に根を張り、利益を稼ぐ総合商社。業界トップを争う3社を財務で分析すると、それぞれ違う顔が見えてくる。資源に頼らず、小さな事業を束ねる地味な集団。伊藤忠にはそんな側面もある。
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PART4
建機、電池……成長の種は現場に 伊藤忠は「総合」再定義できるか
消費分野で強みを磨いてきた伊藤忠商事が、日立建機への巨額出資を決めた。蓄電池やファミリーマートなど、現場があればそこには新たなニーズ、そして成長の種がある。多様な事業を抱えるだけでなく、デジタルで貫く「総合」へ。商社の価値を再定義できるか。
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OB座談会
伊藤忠卒業生のエール「経営者が自然に育つオオカミの集団であれ」
多様な分野に人材を輩出している点も、伊藤忠商事の一つの特徴だ。現在は企業トップとなったOBに、人を育て続けるために何が必要かを聞いた。
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編集長インタビュー
伊藤忠商事・岡藤会長CEO「慢心すれば、一瞬で落ちる」
2021年3月期、利益・株価・時価総額で三菱商事、三井物産、住友商事を超え「3冠」達成。万年4位とされた伊藤忠商事の業績を業界トップに押し上げたが、「敵は慢心」と自戒する。トップ就任から12年。後継者についても語った。