2022年4月4日号
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PART1
プーチン氏のレコンキスタ 「国家vs.国家」の時代再び
冷戦終結から約30年、平和とグローバル化の下で企業は自由を謳歌してきた。しかし、ロシアのウクライナ侵攻が、終結したはずの冷戦を蘇らせた。企業は、経済と政治は不可分との現実を突きつけられることになった。
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PART2
新秩序に備える世界 容易でない「ロシア切り離し」
ロシアの影響力は、エネルギーや資源、軍事を通じ世界中に広がっている。経済制裁で連携する西側諸国も、簡単にロシアを切り離せない現実がある。欧州や米国、中国、アジアは新秩序にどう向き合おうとしているのか。
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PART3
前例なきロシアへの金融制裁 ドル覇権の劇薬に
経済がグローバル化した今、金融制裁は武力に代わる強力な武器となり始めている。国際決済網排除や資産凍結で通貨ルーブルは急落、ロシア経済は力を失う。だが同時に、制裁はこれまでのドル中心の金融システムを揺るがす「劇薬」でもある。
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PART4
資源や原材料の調達網に打撃 エネルギー、自動車、物流……日本を襲うコスト増とモノ不足
資源大国ロシアによるウクライナ侵攻が、日本の産業界を大きく揺さぶっている。エネルギーや原材料の調達に綻びが生じ、企業はコスト増やモノ不足に苦しむ。事業環境は激変し、日本企業はいや応なしに混迷の時代への適応を迫られる。
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PART5
識者が読む新秩序
独善に陥り、国際社会に背を向けて暴走するロシア。強力な経済制裁で対抗する欧米や日本。この先、我々を待つのはどんな未来なのか。内外の識者4人に世界秩序の行方を占ってもらった。