2022年3月21日号
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PROLOGUE
今なお続く、当事者の苦しみ パワハラはなぜなくならないのか
ハラスメントは認知度が高まり、防止策を講じる企業が増えてきた。組合や外部機関への通報で表沙汰になりやすい環境は広がりつつある。だが業務の最前線では、当事者の自覚が希薄で事態が悪化するケースが今なお続く。
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PART1
「パワハラ防止法」が中小企業にも ハラスメント保険に殺到 不安に陥る日本企業
大企業が対象だった「パワハラ防止法」が、2022年4月から中小企業にも拡大する。足元では「ハラスメント保険」が人気で、新たな「XXハラ」も勃興している。日本はなぜ「パワハラ大国」になってしまったのか。
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COLUMN
世は「XXハラ」であふれている ハラスメント大全
日本には一体何種類のハラスメントがあるのか。パワハラは和製英語で、英語では「Workplace Bullying(職場のいじめ)」があるが、これは上下関係に限らない。「XXハラ」が増殖しているのは略語が多い日本語ならではと言えそう。50種類以上あるともされる日本のハラスメント用語を解説する。
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PART2
あなたも“ハラッサー”? 危険度を再点検 グレーゾーンはもうない
ハラスメントは、現実的に線引きが曖昧な上、無数に存在する。それ故、あからさまではない「グレーゾーンのハラスメント」が目下増殖している。そんなあなたはハラッサー予備軍。今こそ、無自覚な自分と向き合おう。
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PART3
対策の現場を見る 撲滅に奇策なし 愚直に取り組む3要素
企業のパワハラ対策に欠かせない要素は大きく3つある。①経営陣がコミットメントし、②現場に仕組みを導入、それを③継続することだ。奇策は存在しない。愚直に対策に取り組む現場を見てみよう。
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EPILOGUE
トヨタ、パナソニックも得た教訓 人権意識向上待ったなし、まず隗より始めよ
会社の存在を脅かす重大な人権侵害であるハラスメント。人権リスクへの対応の遅れは、ビジネスに甚大な影響を及ぼす。投資家の目も厳しくなる中、真のサステナブルな経営の実現は、人権尊重から始まる。