2022年3月14日号
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PROLOGUE
風雲児テスラ、「ソフト」を主役に
100年の歴史を持つ自動車産業で電気自動車(EV)シフトと並ぶ、もう一つの革命が進む。ソフトウエアを主役とする車造りだ。知性を備え、進化させる車が世の中に与える衝撃とは。
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PART1
トヨタ、VW、グーグルが開発競う ソフトを制する者は、 自動車市場を制す
自動車の競争力を決める「価値の軸」が、ハードからソフトへと移り始めた。ゲームチェンジを狙う米テスラに対し、大手はソフト主導への転換を急ぐ。ソニー・ホンダ連合という強力なプレーヤーも登場。勢力図はどう動くのか。
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PART2
ファーウェイ、エピック、ブラックベリー…… 異業種にも商機拡大 自動車に企業群がる
ソフトウエアが主戦場となる自動車産業に企業が続々と集まっている。自動車メーカーや部品メーカー、IT企業が成長をかけて知恵と技術を投じる。飛躍を目指す新興企業、復活をうかがう古豪──。大競争の幕が開けた。
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COLUMN
「頭脳」参入続々、半導体覇権争う
巨大なソフトウエアを動かす「走るコンピューター」へと変貌する自動車。その頭脳を制するのは誰か。覇権を争う半導体メーカーが火花を散らす。
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PART3
技術者のリスキリングも急務に 巨大ソフト開発に壁 未来揺さぶる人材難
100年に1度とされる変革期を迎えた自動車業界が人材難にあえいでいる。急激に押し寄せたソフトウエア化の波に対応できる技術者が足りないのだ。ソフト開発の壁をどう乗り越えるか、各社にとって避けては通れない難題だ。
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PART4
ソフトを懸け橋に街とつながる 車は「走る情報端末」 社会課題の解決担う
交通混雑や事故を減らし、人々の安全で快適な暮らしを支える──。ソフトウエアを身にまとった未来の車はもはや単なる移動手段ではない。無数の車が集めるデータが切り開く、未来の社会と商機を展望する。