2022年2月14日号
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PART1
そごう・西武売却へ 複合路線から距離
カリスマが描いた「流通コングロマリット」の夢が幻で終わろうとしている。業績も株価も停滞し、物言う株主からの圧力も強まっていた。経営を引き継いだトップに残されていたのはコンビニ回帰の道だった。
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編集長インタビュー
セブン&アイ井阪社長「変わり続けねば死んでしまう」
新たな成長の原動力を海外に求め、米ガソリンスタンド併設型コンビニの巨額買収を決めた。国内外のコンビニと食品分野の強みを生かし、再び成長軌道に乗せると意気込む。買収に踏み切った理由やグループの成長戦略を語り尽くした。
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PART2
「日本流」だけじゃない 世界同時に流通革新
2兆円超を投じて約3200店舗の米コンビニ大手を傘下に収めた。日本のコンビニモデルを移転して利益を上げることだけが狙いではない。目指すは世界各国で流通革新を起こす真のグローバル企業への進化だ。
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PART3
オーナーと共存共栄 「信頼と誠実」どこまで
50年近い歴史を重ねたコンビニエンスストアには制度疲労も目立つ。本部優位の「殿様商売」では加盟店オーナーの離反を招きかねない。成長が頭打ちの国内コンビニ事業をぐらつかせないことが喫緊の課題だ。
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DATA
データから見るコンビニ大手3社、セブンの強さはどこに
セブン-イレブンとファミリーマート、ローソン。国内コンビニ大手3社を徹底比較した。
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PART4
ネットと店舗が融合 その先に見る勝ち筋
店舗在庫をスマホで見ながら注文すると最短30分で届けるネットコンビニ。ネット販売専用の配送拠点となる「一般人立ち入り禁止」のスーパー。セブン&アイは新時代の店舗でどのような勝ち筋を描くのか。
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EPILOGUE
鈴木敏文氏が贈る言葉「過去に学ぶ必要なし 自ら歴史を創り出せ」
「セブン-イレブン」を立ち上げ、コンビニを日本に定着させた鈴木敏文氏。経営の第一線から退いて6年近くたった今、セブン&アイHDをどう見るのか。「完成形はない」。消費者に合わせて変わり続けることの重要性を説く。