2022年2月7日号
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PART1
人ごとではない「貧困高齢」 苦しい単身・女性・非正規
公的年金は将来、大幅減になり、今の現役世代にも大きな影響が及ぶ。だが、既に今の高齢者の約2割は貧困にあえぐ。低年金時代は実は始まっている。40~50代の就職氷河期世代はさらに次の「低年金予備軍」になっている。
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COLUMN
知らなければ損をする 2022年、年金制度はこう変わる
2022年4月以降順次、年金制度改正法の施行によって年金の仕組みが大きく変わる。高齢期に働く人の年金受給額が増えるような人生100年仕様にシフトする。ポイントを解説する。
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PART2
本誌独自試算、あなたの年金大丈夫? 「分配」阻む財源不安
老後を支える基礎年金に将来、大幅減となる危機が見えてきた。本誌の試算からは、低収入者は生活がぎりぎりになりそうな実態が浮かび上がる。このままでは、現役ビジネスパーソンにも影響が広く及びかねない状況だ。
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PART3
引退を決めるのは個人 年金頼らず生涯輝く 「91歳課長」の教え
低年金時代、生き生きと長く働き続けることが自己防衛と人生の充実につながる。自分らしくありたいという強い思いと、会社側の一歩踏み込んだ後押しが土台となる。シニアの働き方の選択幅を広げる工夫と、若手やミドル層への配慮も欠かせない。
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PART4
年金・企業・人口の一体改革を 成長なくして解決せず
日本の年金制度改革は、なぜ事実上の失敗を繰り返すのか。経済成長や人口政策と一体でなければ、公的年金だけの改革はうまくいかない。産業、労働など広い角度からの高齢化対策こそが日本再生のきっかけになる。