2022年1月10日号
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REPORTAGE
孫正義氏は逆境を再び乗り越えられるか
数々の逆境を大胆な決断と事業の変身で乗り越えてきた孫正義氏とソフトバンクグループ。米中対立、さらには金融緩和の正常化という逆風が吹く中、「投資会社」に転機が訪れている。
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PART1
「ポスト孫」への備え 深夜の30分1本勝負と毎週変わる15年計画
孫正義氏が目指すのが、より体系的で組織だった新たな投資会社の姿だ。世界中の「金の卵」をどう発掘し、誰がどのように投資の判断を下しているのか。既に世界最大規模となりつつある巨大ファンドの知られざる内側に迫った。
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INTERVIEW1
ラジーブ・ミスラ ビジョン・ファンド運営責任者に聞く 「楽観の孫さん」と役割分担 15年間生き残る組織を
孫正義氏と二人三脚で巨大ファンドを立ち上げた投資戦略のキーマンが、ロンドンでの単独取材に応じた。表舞台にはほとんど姿を見せないミスラ氏は、ソフトバンクグループとファンドの未来をどう描いているのか。
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INTERVIEW2
後藤芳光・ソフトバンクグループCFOに聞く 非常時には「撃ち方やめ」もできる
世界で類を見ない巨大ユニコーン投資ファンドの「財布」をどう切り盛りするか。ファンドからの分配が増え、流動性の高い資産を抱えることがポイントという。
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PART2
金の卵の育て方 「群戦略」の主役は我ら PayPayモデル世界に
孫正義氏が志す、出資先企業のつながりが新たな価値を生む「群戦略」。主役は世界中のスタートアップ企業で、シナジーも徐々に生まれつつある。日印中の連携プレーで生まれたスマホ決済の「PayPay」は、そのモデルの一つだ。
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PART3
「未来の孫正義」を生めるか 起業家の目を覚ます 日本上陸の余波
ビジョン・ファンドの方針転換は、日本のスタートアップ、そして産業界にも影響を与えそうだ。2021年10月に国内で初めてとなる案件を決め、いよいよ投資活動を本格化させる。世界へといざなう水先案内人の登場で、起業家の目は覚めるのか。
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編集長インタビュー
孫正義ソフトバンクグループ会長兼社長「いかがわしく」あり続ける
ソフトバンク起業から40年、300年企業への道のりはまだ始まったばかりという。業績は「冬の嵐」の真っただ中だが、資本家として人類の未来をつくる決意は揺るがない。「60代引退宣言」も撤回し、当面は最前線に立ち続ける。