2021年11月22日号
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PART1
迷走するガバナンス 縮んだ果ての3分割 株主は「失望」した
事業ごとに会社を3分割する変革案を打ち出し、晴れやかな表情の東芝経営陣。対照的にアクティビスト(物言う株主)は分割案に失望し、反発を強めつつある。2024年3月までの上場を目指すが、実現までに乗り越えるべき課題は多い。
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PART2
失われた自浄作用 経営陣が道を誤った「4つ」の分岐点
東芝はなぜガバナンス(企業統治)不全に陥り、解体を迫られるまでになったのか。不正会計問題からの歴史を振り返ると、少なくとも「4度」再生するチャンスがあった。おのおのの分岐点で判断を誤った背景には、経営者の保身が見え隠れする。
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PART3
シェルもソニーも標的に アクティビストは資本主義の「あだ花」か
かつては企業の利益をかすめ取るアウトサイダーとして敬遠されたアクティビスト。今や東芝の前取締役会議長を「落選」させるなど、影響力が増している。経営者は、敵対か屈服かという二者択一を超えた「真の対話」を迫られている。