2021年11月15日号
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PROLOGUE
転職市場最前線からの警告 若手からやりがいが消えている
長時間労働などを是正し、誰もが生き生きと働ける職場環境を整備する──。そんな働き方改革が進んだはずの日本企業で、多くの若手社員がやりがいを喪失している。その原因は、働き方改革そのものにあるとの指摘が上がる。
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PART1
“いい会社”になったはずなのに何か変 その会社「ゆるブラック」です
働き方改革を推し進め、いわゆる“ホワイト企業”が増えたはずの日本の産業界。だが一部の企業の現場からは「残業も減ったが、なぜかやる気も減った」との声が届く。そんな会社は、「ゆるブラック企業」の可能性が高い。
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PART2
データで見る働き方改革の真実 労働時間は減るも生産性は上がらず
働き方改革の成果が芳しくないことを映すデータは若手社員の意識調査だけではない。「労働時間は減ったが生産性は上がらぬ企業」が増えたことを如実に示す数字もある。それはそのまま、少なからぬ企業の働き方改革の中身に問題があることを示している。
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COLUMN
加藤勝信・前官房長官に聞く 「働き方改革は今、スタートライン」
若手を中心に、企業の現場からは副作用を嘆く声も聞こえてくる働き方改革。主導した側は現状をどう認識しているのか。初代担当相や厚生労働相を歴任した加藤勝信氏に働き方改革の現在地を語ってもらった。
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PART3
先進企業の真・働き方改革 「働きやすさ」は大事 でも「働きがい」も重要
働き方改革に取り組んだ結果、社員の意欲が失われる──。それを防ぐには「働きやすさ」だけでなく「働きがい」も考慮し改革する必要がある。先進企業の試みに、そのためのヒントを探る。