2021年11月1日号
-
PART1
伸びる脱炭素市場、波に乗れず 上位から続々転落 日本の退潮鮮明
2050年の脱炭素実現に向けて、関連産業に巨額の投資が必要とされる。それを受け風力発電や太陽光発電、電気自動車など脱炭素市場が急拡大。かつて市場を席巻した日本勢は事業改革に遅れ、急速に存在感を失った。
-
PART2
オールドエコノミーが大変身 新エネの巨人が誕生 欧州勢、逆転の軌跡
世界の石油メジャーが歯ぎしりをしながら見つめる欧州企業がある。洋上風力のオーステッドと再生燃料のネステだ。共に世界最大手に躍進した。小国にある両社は、どうやって世界で勝てるビジネスモデルをつくり上げたのか。
-
PART3
「先進国」から転げ落ちた10年 「できない理由」を探し続けた日本
世界トップの太陽光、重電大手が挑んだ風力──。往時の姿は日本にない。競争力強化に不可欠な国内市場創出に失敗し、世界に後れを取った。失敗の本質は、世界の潮流を見失った官民の「内向き志向」にある。
-
PART4
日本復活のキーマンたち 任せろ起死回生 新技術で世界へ
脱炭素、新エネルギー分野でも成長余地が大きい「未開の地」は残っている。有望なのは日本国内での風力発電や、廃棄物由来、生物由来の燃料などだ。雌伏の時を経て、表舞台に登場した3人の事業家を紹介しよう。(文中敬称略)
-
PART5
日立改革に見る日本の活路 5つの旧弊捨て表舞台に返り咲け
日立製作所の中西宏明元会長は、時代の先を見据え送配電事業に注力。その過程で、国内市場への依存や自前主義などの旧弊を捨て去った。日本企業の低迷は、市場創出を怠った政府だけの責任ではない。