2021年6月14日号
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PART1
出遅れれば雇用も貿易黒字も失う 再エネを使い尽くせ 本腰入れる需要家
日本が世界に誇る「メイド・イン・ジャパン」ブランドが通用しなくなる──。各国が炭素規制を強化する中、火力依存が続く日本の企業は競争力を失いかねない。再生可能エネルギーをどう確保し、使いこなすか。需要家が立ち上がった。
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PART2
カーボンニュートラルへあの手この手 変わる「経済合理性」 脱炭素の価値、急上昇
政府による炭素の価格付け制度に先駆け、企業は炭素をコストとして計算し始めた。温暖化ガス排出が少ない電源や設備に「価格合理性」を持たせ、投資しやすくする。花王や日立製作所、ヤフーなどが既に導入。費用対効果の尺度が変わりつつある。
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欧州編
オーステッド、イケアはここまでやっている 世界を視野に脱炭素で稼ぐ
北欧の小国、デンマークから生まれた再生可能エネルギー会社、オーステッドが世界市場を席巻している。もとは石油・ガス生産と、石炭火力発電事業が主力のエネルギー会社だった。
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PART3
脱炭素時代に日本的経営を再構築 後れを取った環境先進国 今こそパラダイムシフト
省エネや公害対策で「環境先進国」と称賛された日本はどこで道を間違えたのか。経済・環境の両面を支えた日本の「強み」が「弱み」へと転化する恐れがある。脱炭素時代の勝ち筋を確立するため、日本的経営の再構築が求められている。
PROLOGUE
時事深層
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INSIDE STORY
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POLICY
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INDUSTRY
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GOVERNANCE
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FRONTLINE 上海
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グローバル ウオッチ
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