2021年5月10日号
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prologue
「塚田農場」COOの苦悩と希望
コロナ禍で苦しむ外食業界の中でも、最も苦戦しているのが居酒屋業態だ。だが、多くの企業や店舗は試行錯誤をしながら、生き残りとコロナ後の成長に向かって動いている。 「塚田農場」などを運営するエー・ピーホールディングスの野本周作COOに密着した。
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PART1
「プロント」は34年目の大転換 窮地で探る生き残りの一手
東京や大阪などを対象にした3度目の緊急事態宣言で外食企業の苦悩は深まっている。それでもこの窮地を乗り越えようと、各社は知恵を絞り、新たな一手を打ち出している。生き残りを懸けた各社の奮闘は、少子高齢化に直面していた外食産業の変革を促す。
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column
唐揚げがコロナ禍で苦境に立つ外食の駆け込み寺になるワケ
最近、唐揚げを売りにする店が増えた──。そう感じている読者も多いのではないか。その感覚は正しい。富士経済(東京・中央)の調査によると、持ち帰りを含む国内の唐揚げ店市場は、2017年の431億円から19年には853億円となり、20年は前年比23%増の1050億円に成長したと見込まれている。
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PART2
コロナ禍でも強い「やきとり大吉」 異端児の逆張り戦略
コロナ前から消費者の飽きや価格競争にあらがってきた企業が粘り腰を見せている。逆風下で明確になった自分たちの強みに自信を深め、さらに先へ踏み出す。厳しい環境下で攻勢に出る「異端児」たちが、外食の新たな世界を開く。
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interview
トップ6人が語る未来 ワタミ渡邉氏「従来型の居酒屋は死んだ」
コロナ禍で外食産業は大きな打撃を受けている。その中でどう生き残り、どういった未来図を描くのか。業界をリードする企業のトップ6人に、現状とコロナ後の外食の在り方について聞いた。
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PART3
デリバリー乱立に困惑する外食店 ITは万能にあらず
コロナ禍で来店客数が激減した外食店が、売り上げを補うためになだれ込んだデリバリー。ただ、デリバリー業者の存在が、外食経営にプラスばかりをもたらしているわけではない。何のためにDXを図るのか。それは外食の意味を問い直す作業でもある。
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PART4 編集長インタビュー
ロイヤルホールディングス黒須康宏社長「それでも外食は死なない」
ロイヤルホールディングスは経営のお手本となるような多角化を進めてきたが、コロナ禍で巨額の赤字を計上した。双日からの出資を受け、コロナ収束後を見据えた成長戦略を描く。黒須康宏社長は外食の機会が減ったことで、かえって期待は高まっているとみる。