2021年3月15日号
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PART1
もう一つの米中摩擦 無法地帯で一触即発
探査機が月に、火星に到達した──。競うように成果を誇る米中両国。その裏で中国は、空や海と同じように、宇宙でも米国をけん制している。トランプ氏が掲げた宇宙軍は、バイデン政権下でも絵空事ではなくなっている。
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PART2
天才2人の対決で開く 宇宙ビジネス勃興の扉
宇宙事業の民間委託の流れに乗り、民間初の有人飛行も達成した米スペースX。そこに待ったをかけるのが、米アマゾンCEOを今年退任するジェフ・ベゾス氏だ。2021年、2人の激突が着火剤となり、宇宙経済の大爆発が巻き起こる。
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PART3
産業ピラミッドの転換を 新顔に無限の可能性
巨大な資本を背景に、宇宙の技術開発で激烈な競争を繰り広げる米中両大国。日本は宇宙機器産業の9割を官需に依存するピラミッド構造が革新を阻んでいる。しかし今、異業種や新興勢が動き出した。多様性を育めば世界と戦える。
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PART4
個人が宇宙に挑む時代 下町ロケットを超えろ
異業種や新勢力が宇宙産業をけん引するには、挑戦する人材が不可欠だ。しかし日本で宇宙機器産業に関わる人材は1万人未満。流動性も低く、層は薄い。宇宙人材を輩出する苗床をどうやって育てればいいのか。