2021年2月22日号
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PART1
単純作業は消滅? 迫る「再雇用氷河期」人材ミスマッチ急拡大
AI(人工知能)などデジタル化の進展で、人材のミスマッチが急拡大する。深刻な影響を受けるのが、単純労働に集中する定年退職をした高齢人材。コロナ禍で変化は加速しており、状況を放置すれば「再就職氷河期」が襲いかねない。
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COLUMN
独自アンケート 給料4割減、再雇用の現実
業務量や拘束時間はあまり変わらないのに、年収は大幅ダウン──。独自調査から明らかになったのは、定年後再雇用の厳しい現実だ。定年後も働く理由は「生活資金のため」が最多。さらなる雇用延長には過半が賛成した。
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PART2
高齢人材は「お荷物」か「助っ人」か タニタ、セブンの選択
急増する高齢人材。タニタや大和証券はホワイトカラーの活性化に制度改革で挑み、セブンイレブンや丸亀製麺などサービス業は人手不足解消や接客向上の切り札と位置付ける。だが2030年以降に本格化するであろう人材過剰に、現在の延長で対応できるとは限らない。
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PART3
「男・管理職・大会社」意識を捨てろ 知力・体力も「スキル」だ
大企業で管理職を経験した男性ほど「自分に合った仕事が見つからない」と嘆く傾向にある。自分がこれまで培ってきたスキルを客観的に把握し、ギャップを埋めていくことが重要だ。加齢に伴って変化する知力・体力も「スキル」の一つと捉えることで、人材ミスマッチを克服する。
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PART4
世界で始まる高齢人材の活用競争 「年齢不問」を経営の根幹に
15~64歳の生産年齢人口が急減する日本。だが、74歳まで引き上げると景色が変わる。米国でもリタイア年齢は上昇。高齢人材の活用は世界共通の競争条件になりつつある。「ジェンダーフリ-」と同時に「エイジフリー」を実現しなければ、日本企業は完全に出遅れる。