2021年2月8日号
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PART1
テスラ発の地殻変動 アップルと2強時代か
EV市場を切り開き時価総額が80兆円に達したテスラは、電池でも価格破壊を狙う。アップルも独自の電池技術を武器に、EV市場への参入が現実味を帯びてきた。テスラ発の地殻変動はシリコンバレーで広がり、次々に新興企業が立ち上がっている。
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DATA
車載電池の市場規模は13倍も 入り組む企業相関図
自動車メーカーと電池メーカーの間では共同出資によって生産工場を運営する、研究開発を行う合弁会社を設立するなど、国を超えて提携関係を強めるケースも増えている。トヨタ自動車がパナソニック以外にも中国のBYDとの関係を深めるなど地域別にパートナーを求める動きが進む。
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INTERVIEW
吉野彰氏「分岐点は2025年。アップルに要注意」
勢力図が大きく変わろうとする中、日本の電池産業は競争力を保てるのか。2019年にノーベル化学賞を受賞した「リチウムイオン電池の父」に聞いた。
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PART2
2大EV市場、欧州・中国が台風の目 電池が「戦略物資」に
アジアからの調達を減らそうと、域内での電池の製造を急ぐ欧州。一方、自国で力をつけた中国勢が欧州へ次々と生産拠点を構えようとしている。電池は各国の思惑がからむ産業となっており、競争の行方は混沌としている。
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PART3
液晶、半導体の轍を踏むな 「旧王者」ニッポン 勝ち残りへの道
高いシェアを誇ってきた電池産業と、トヨタ自動車を筆頭に屈指の強さを持つ自動車産業。両分野が交わる市場で、かつての液晶や半導体と同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。国を挙げた振興策に、投資や再編など企業側の果敢な決断。その両輪が必要となる。
PROLOGUE
時事深層
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INSIDE STORY
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MARKET
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