2020年12月28日・2021年1月4日号
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prologue
GDP 29兆円減の衝撃 2020年、日本が失ったもの
コロナ禍で30兆円近くGDPが失われ、20兆円規模で個人消費が減った2020年。まさに「悪夢の1年」、多くの企業経営者が経験したことのない危機的状況に陥った。21年、この流れは変わるのか。それとも、さらなる窮地が待つのか。
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PART1
コロナ次第で天国と地獄 意外な早期回復局面も
第3波の襲来もあって依然、混乱と暗いムードに包まれる2020年の日本の年の瀬。だが専門家の間では、最悪の状況は21年に「底を打つ」との指摘も少なくはない。コロナ禍の行方から経済環境、流行まで“正念場の1年”を展望する。
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PART1
五輪、縮小でも高コスト必至 やってもやめても負のレガシー
コロナ禍の収束が見えない中、五輪の開幕まで残り7カ月を切った。どのような形で開催しても、「負のレガシー」は残るだろう。だがやり方次第で世紀の祭典は、日本経済底打ちの号砲となる可能性も秘めている。
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PART1
コロナ・為替 安定なら 日経平均株価 3万円突破も
20年、日経平均株価は29年半ぶりに2万6000円を突破した。今の株価は通過点なのか、それとも早晩反落が待ち受けるのか。コロナ禍での日本株躍進を予想し的中させた市場関係者らに21年の株価を聞いた。
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PART1
公的資金とカネ余りで 自動車産業 V字回復は持続
日本経済に深刻な影響を与えたコロナ禍だが、すべての産業が打撃を受けたわけではない。とりわけ自動車業界には早くもV字回復ムードが漂い、21年も好調は持続しそうだ。
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PART1
在宅定着で大逆風のオフィス 例外的勝ち組は福岡エリア
景気低迷の影響を最小限に防いだかに見えた不動産市場だが、リモートワークの定着で、安定した投資先と目されてきた東京都心のオフィスに異変が起きている。市況は急激に悪化し、「不動産市場低迷」の始まりになりかねない。だが局地的には、むしろ今の状況を追い風にオフィス需要が高まりを見せるエリアもある。
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PART1
「リモート副業」が幕開け 地方企業の人手不足解消に光明
今後広がりそうなのが「リモート副業」だ。居住地に関係なく、自分のスキルが生かせる副業先を全国から探すことができる。地方企業にとっては、人手不足を解消する切り札になり得る。
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PART1
ロボット、AI大量投入 「今どき人が接客?」は目前
春先からの大きな打撃を受けて、今後も厳しい状況が予想される外食産業。だが正念場であるがゆえに、技術革新が一段と進んでいく。人による接客なんてもう古い──。21年はそんな時代の扉が開く。
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PART1
旅行・宿泊の支え役 ワーケーション 数少ない希望に
苦境の観光業界を救うとされてきた「Go To トラベル」に批判の声が集まっている。業界の支え役として期待が高まるのは「ワーケーション」だ。リゾート地で仕事など言語道断。そんな日本人の価値観もコロナ禍で変わる。
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PART1
消える携帯ショップ 増えるのは「ぼっち御用達店」
“コロナ禍2年目”となる21年は「街の景色」も大きく変わりそうだ。今や日本全国どこでも見られる携帯電話ショップが激減する可能性も。一方、足元で拡大を始めた「おひとり様」需要を取り込む新たな店舗や施設が増えそうだ。
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PART2
コロナどうあれ進む分断 希望は「SDGsテック」
一部でワクチン投与も始まり、「お先真っ暗」の状況は脱しつつあるコロナ禍。だが、米国の混乱や米中対立は“トランプ後”も簡単には収束しそうにない。それでも、2021年以降も分断が進む世界に希望のともしびはある。
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PART2
国、文化だけじゃない ついに世界は「男女で分断」
コロナ禍の下、地球規模で進む国、文化、思想による分断。21年は、これまで想定していなかった深刻な分断が世界で顕在化する恐れがある。ずばり、「男女の分断」だ。
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PART2
バイデンバブルが来る SDGsテックで世界は一致団結
未曽有の危機によって各国が、経済成長の足踏みを強いられた20年。米国発の様々な分断は、「トランプ後」も急激に改善することはない。だが21年の世界経済に、明るい兆しが全くないわけではない。
PROLOGUE
時事深層
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INSIDE STORY
押し切られた財務省 規律なき「危機対応予算」のリスク
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MEDICAL
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INDUSTRY
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