2020年12月7日号
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PART1
欧州 域内格差拡大、中国依存も進む 「自由の代償」に翻弄 景気は2番底へ
欧州の新規感染者数は第1波のおよそ8倍に達し、1日当たり34万人を超えた。経済への影響は国によってまだら模様。サービス業比率が高い国の打撃が大きい。貿易は中国への依存を深める。政治的な緊張とのバランスを取るのが難しい。
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PART2
中国 感染制御の「方程式」を構築 一人勝ちで自信 対外圧力で孤立回避
新型コロナウイルスを封じ込めた中国は目下、世界経済で一人勝ち。背後にあるのは経済への影響を極小化する、緻密な感染制御システムだ。中国が深めた自信は、今後の世界経済の行方にどう作用していくのか。
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PART3
米国 大統領選で揺さぶられた移民の国 マスク拒否は「権利」 分断が招く感染拡大
累計感染者数1340万人、同死者数26万人を出した「新型コロナ感染大国」の米国。政治的信条や移民文化などの「分断」の前で、再び感染拡大の波にのみ込まれる。見えてきたのは、皮肉にも米国が建国時から守り続けてきた「自由」の代償だった。
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PART4
アジア 感染の深刻度が経済を左右 潜在的亀裂あぶり出し デモや暴動を誘発
経済成長が覆い隠してきた社会や経済の亀裂を新型コロナは顕在化させた。タイでは反体制デモが激化し、インドネシアでは暴動が発生している。新型コロナという“増幅装置”がもたらした社会不安を、各国はどう乗り越えるのか。
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EPILOGUE
2021年は分断から協調へ 人材は国境を越える 企業も多様性重視に
「社会主義から逃れるために両親に連れられて米国にやってきた。以来、米国の民主主義を慕っている」11月24日、米次期大統領となるジョー・バイデン前副大統領が開いた新政権メンバーを披露する記者会見で、国土安全保障長官に指名されたアレハンドロ・マヨルカス氏は、こう演説した。
PROLOGUE
時事深層
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INSIDE STORY
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POLICY
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FRONTLINE 上海
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グローバル ウオッチ
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