2020年11月30日号
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Part1
企業も人もカネも流出危機、コロナ禍で見えたわが街のもろさ
新型コロナウイルスの感染拡大は、日本の地方にも深刻な影響を与えた。すでに傷み始めていた地方経済の傷口をさらに広げていく可能性が高い。企業が人がカネが目の前から消える、出ていく状況の修復は、容易ではない。
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Part2
鉄道・航空は大赤字、撤退・衰退・コスト増 「足切り」がトリガーに
コロナ禍は国内鉄道と航空各社の業績をむしばみ、体力を奪った。傷んだ地方経済に追い打ちをかけるように、線路や空路の整理・縮小が忍び寄る。「これまで普通にあったものがなくなる」。そんな事態はどの街にも起こり得るのだ。
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Part3
猛烈な人口減、たまる「負動産」 平成の先駆や見本もすぐに陳腐化する
人口減・高齢化の風速の強さに、改めて全国の自治体が悩まされている。つかの間の好景気下で、「先駆け」「お手本」などと評された施策も多い。だが時はコロナ禍。そんな対策もたちまち通用しなくなる危険性が潜む。
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Part4
本当に万策尽きたのか 水道広げず、橋も壊す 派手さより大切なもの
崩れゆく地方と地方経済を食い止める方法は、もうないのだろうか。おぼろげでも将来の人口減を見据えて動き始めたところもある。街のインフラを巡って、彼らが選択した道は「造らない」「更新しない」だ。