2020年11月23日号
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prologue
バッタ群、豚熱、大洪水…飽食の終わりが近づいている
国連が食糧不足を解消するよう訴えても、切迫感が湧かないかもしれない。しかし今年は過去の警鐘とは何かが違う。バッタ群の襲来、豚熱、大洪水──。新型コロナに襲われる中で生じる異変に、人々は食糧への不安を感じ始めている。
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PART1
人口増、温暖化の二重苦 食糧「格差」が加速する
世界の食糧生産は順調に増え、需給はバランスしていくようにもみえる。だが飢餓は解消せず、人口が増える地域が異常気象となるリスクも大きい。我々が、まず克服しなければならない危機の正体を探る。
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PART2
未来予測、鮮度長持ち 偏りに挑む日本の技
国連が指摘している通り、世界の食糧配分は偏っている。だがそもそも、食糧は重量がかさみ、保存にも限りがあるなど取り扱いが難しい。豊かな食環境を広げるには、需給を結び付け、適切に行き渡らせる工夫が要る。
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PART3
枯れた大地も候補地に 食物はどこでもつくれる
世界人口が100億人近くとなる30年後、我々は食を満喫できるだろうか。大地や海の恵みは有限で、持続可能な農業や水産業が欠かせなくなる。場所を選ばず食料を生産する新技術の動向が、食の将来を占う。
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編集長インタビュー
ジャック・アタリ氏が語る、次世代に残すべき世界
激変する世界の気候、拡大する貧富の格差、米大統領選であらわになった分断の構図──。私たちは「次世代に残すべき世界」の選択を迫られている。バトンを握る現世代に求められる姿勢とは。欧州の知の巨人、ジャック・アタリ氏が語る。
PROLOGUE
時事深層
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INSIDE STORY
投資会社になったSBG 孫正義氏、10兆円ファンドの自縄自縛
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INDUSTRY
ホンダが「レベル3」自動運転車の認可取得 世界初へ国が前のめり
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COMPANY
パナソニックの新社長は次も「本流」から、改革は進むか
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MEDICAL
ファイザーの新型コロナワクチン 有効性90%、残る疑問も
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INDUSTRY
エリア拡大で先行許す 安易に「5G」と呼べぬドコモのジレンマ
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INDUSTRY
造船再編は復活に資するのか、サノヤスHDが新来島に事業売却
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INDUSTRY
宅配・テークアウト特化店が急増 「見えない食堂」が外食を救うか
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POLICY
クオータ制に賛同の声、女性登用を阻む「おっさん粘土層」の壊し方
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FRONTLINE バンコク
ミャンマー総選挙で大勝も スー・チー氏が直面する米中の隘路
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グローバル ウオッチ
バイデン氏「米国は戻ってきた」