2020年9月28日号
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PART1
相次ぐ珍現象と不公平 あふれるお金、誰のため
不動産担保融資を公的な無利子・無担保融資に切り替えてほくそ笑む投資家。10万円の特別定額給付金など公的な支援が流れて47兆円も増えた預貯金。コロナ禍の経済を下支えするはずのお金の行き先はここでいいのか。
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PART2
財政・金融「双子の肥満」 解消シナリオは非現実的
景気の拡大に導いたアベノミクスだが、財政の緩みは正せなかった。先の見えない新型コロナ対応が、規律の崩壊に拍車をかける。経済成長によるバランス再構築を目指すも、その前提条件は心もとない。
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PART3
隠れ債務665兆円、経済対策は安全運転
財政は健全なのにコロナ禍でも慎重姿勢が目立つ中国の経済政策。背景には推定43兆元(約665兆円)に上る巨額の「隠れ債務」がある。リーマン・ショック時の4兆元(約62兆円)対策も、今なお中国経済のくびきだ。
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PART4
見捨てられない国へ、問われる規律と成長力
コロナショックが到来する以前から借金頼みの運営をしてきた日本。「打ち出の小づち」は便利だが、国家の規律と将来への成長力を奪っていく。日本が「見捨てられない国」となるために、今を生きる企業と個人の覚悟が問われる。