2020年4月20日号
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PART1
幹部流出、送料問題…… 「第2の創業」前に混乱の連鎖
携帯電話事業に本格参入を果たした楽天。その内側では、キーパーソンの流出や楽天市場出店者の離反など混乱が目立っている。
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PART2
値下げの旗手になれるか 楽天の携帯参入、退路なき「世界初」
乾坤一擲(けんこんいってき)の携帯電話事業が当初予定から半年遅れで始動した。低料金でシェアを広げる作戦だが、インフラは手探りで「まだ試験サービス」との声も。消費者が期待する携帯値下げの旗手になれるのか。
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DATA
楽天は金融会社? 意外と知らないコングロマリット
創業から23年、楽天は積極的な買収で事業領域を拡大し、祖業であるECを中心に銀行・証券、信販などのフィンテック事業やモバイルなど多くの事業を抱えるコングロマリット(複合企業)へと進化を遂げた
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PART3
相次ぐ楽天市場離れ 理想に現実追いつかず
送料問題で出店者だけでなく公正取引委員会や世間からも批判を浴びた楽天。巨人・アマゾンを追うためには欠かせない改革が、中小出店者を中心に離反を招いている。携帯事業はリスクを抱えるだけに、EC事業でつまずけば「楽天経済圏」の理想も遠のく。
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PART4
「独裁風集団経営」の実像 楽天は雑草魂を取り戻せるか
既得権益や規制の壁を壊すことを訴え、挑戦の姿勢を示してきた楽天。社員約2万人を抱える大企業となり、外部からのエリート集団が三木谷氏の脇を固める。組織として雑草魂を取り戻せるかどうかが、「第2の創業」の成否を握る。