2020年2月3日号
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Prologue
ファーウェイのスマホから消える米国部品
中国・華為技術の最新端末を分解してみると、米国製の基幹部品が使われていない実態が明らかになった。米国製品の調達を避ける動きが中国企業に広がる。一方、台湾は中国から投資を取り戻そうとしている。米中貿易戦争が変えるグローバルサプライチェーン。強固に築いた分業の効率モデルは崩れるのか。
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Part 1
薄暮の「世界の工場」 中国企業すら外へ
米中貿易摩擦は、「世界の工場」としての中国の地位を揺るがしている。中国企業が国外に脱出する「新チャイナ・プラスワン」はその象徴的な動きだ。多くの企業で製造の前提が崩れ、ビジネスの在り方を見直さなければならなくなる。
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Part 2
「脱中国」企業が殺到、ベトナムも楽園ではない
中国を代替する生産拠点として、ベトナムに各国の企業が殺到している。豊富な労働力に加え、南シナ海に面して物流の条件も良いためだ。だが、経済成長に伴い、ビジネスフロンティアの魅力は早くも薄れつつある。
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Part 3
米中分断が企業に問う「変わり続ける覚悟」
幾多の災害での経験を糧に、米中貿易摩擦の影響をうまく回避する日本企業がある。生産コストを追求して立地を決めるのではない。工場を分散してリスクに備える。柔軟に対応できるよう長期の視点で手を打つ企業は分断時代を生き残る。
PROLOGUE
時事深層
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INSIDE STORY
新型肺炎、SARSから17年 巨大化中国が生む日本経済のリスク
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COMPANY
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グローバル ウォッチ
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