2020年1月13日号
-
Prologue
ひずみ解決にマネー向かう
ベンチャー投資が過熱し、世界でユニコーンが続々誕生──。そんな投資バブルは終焉を迎えようとしている。短期の急成長銘柄が幻となった今、投資家の視線は社会が抱えるひずみを解消するビジネスへと移りつつある。
-
Part1
短期上場より課題解決 ゴミも貧困もない世界へ
世界のベンチャー投資が変調する中、地道に成長しているスタートアップがある。社会で見過ごされてきた巨大な「ひずみ」に着目する、社会課題解決型スタートアップだ。ゴミ問題から貧困まで、世の中を変える新たなビジネスモデルの実装が始まっている。
-
Part2
物流と金融が激変 モノ作りも流通も常識外に
産業を支える物流と金融で、世界同時多発的にイノベーションが加速している。AI(人工知能)などの技術を生かして業界特有のひずみを解消し、生産性を向上する。伝統的なモノ作りや商売のやり方も、先端技術の力を借りて大きく変わり始めた。
-
Part3
「サブスク」は当たり前 成否は気持ちの寄り添い方
世界最大の消費国である米国。消費者が抱えるひずみの解消でも先頭を走る。はやりの“サブスク”モデルはもはや当然。勝負はその先へと移っている。ミレニアル世代がトレンドをけん引する中、「気持ちの寄り添い方」が最重要のテーマになった。
-
Epilogue
地方、そして世界へ ひずみ大国が開く未来
課題先進国といわれる日本。少子高齢化はその象徴にすぎず、「ひずみ」は至る所にある。1次産業、医療、そして宇宙……。「当たり前」として見過ごしてきた課題が残されている。新たなアイデアで挑む課題解決型のビジネスモデルは、世界に羽ばたく可能性も秘める。