2019年11月11日号
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PART1
中国は過去の自らの姿 「一本足」がリスクに
年間売上高22兆円、ブランド価値調査で世界6位となった韓国サムスン電子。スマートフォンや薄型テレビで中国勢が足元を脅かし、その影は半導体にも忍び寄る。世界シェア1位品目を次々に生み出してきた最強電機の弱点が見え始めている。
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PART2
ものづくりの拘りどこへ、日本の轍を踏む恐れ
スマートフォンや薄型テレビなどサムスンの主力事業で足元の戦略に異変が生じ始めた。中国メーカーが高機能、低コストで追っており、これまでと同じやり方では太刀打ちできない。ものづくりの拘(こだわ)りを捨てて外部委託を進める姿はかつての日本企業とも重なる。
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PART3
「学び」「独裁」で強者に 荒ぶる中国に勝てるか
サムスンは長く日本の技術を取り込み、米国型の経営を吸収してきた。独裁的と言えるオーナーの決断が加わることで、世界市場を牛耳る強者に成長した。だが、成功モデルが続くとは限らない。新たな勝ちパターンを生み出せるかが問われる。
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PART4
司令塔なき不安露呈 成功モデルを覆せるか
サムスンは国の支援を受けながら、自らも技術力を伸ばす独特の“協調”で強くなった。その手法はもう続かない。中国も企業を手厚く支援する国家資本主義で追撃している。高付加価値路線へかじを切るが、キャッチアップ型経営では難しい。
PROLOGUE
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