2019年8月19日号
-
PART1
既に「移民大国」 日本人だけもう限界
OECD諸国の中で、日本の外国人受け入れ数は独米英に次ぐ世界4位だ。人手不足が深刻になり、外国人なくしてサービス水準や収益基盤は維持できなくなった。政府の建前を横目に、既に事実上の「移民大国」となりつつある。
-
PART2
厳しさ増す争奪戦 選ばれる企業の条件
優秀な外国人材の争奪戦は激しさを増すばかりだ。明確なキャリアパスを提示してチャンスを与え、フォローも忘れない。そうして不満や不安を解消しなければ、外国人材に見放される時代が迫っている。
-
PART3
シャープ「3000人切り」の深層 幻想の優しい国
外国人に依存しながらも、「単純労働では受け入れない」との建前だった日本。実態と制度の乖離が、技能実習生の問題などでゆがみとなって表面化している。外国人を「雇用の調整弁」と見なすだけの国には、いずれ誰もやってこなくなる。
-
PART4
受け入れビジネス 3兆円市場を失うな
国内で在留外国人向けの新たなビジネスやサービスが立ち上がっている。訪日客消費と違い、生活に根差した住宅や金融などで新たな市場が広がる。「ブラック国家」の烙印を押されることは、こうした新産業を失うことにつながる。