2019年8月5日号
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PART1
遺伝子治療ブームの米国で見た創薬エコシステムの現状
世界で相次ぐ高額医薬品。その大きな理由には、創薬の技術革新がある。リードするのが米国だ。世界中から人やお金が集まり、画期的な新薬を続々と生み出している。なぜ、医薬品は高くなるのか。米国の「創薬エコシステム」の現状を見ることから理由を探ってみよう。
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COLUMN
イチから分かる 最先端の医薬品
医薬品の高額化を促す技術革新。これまでの低分子化合物による医薬品とは明らかに造り方は違う。バイオ医薬品、遺伝子治療、細胞医薬──。イチから分かる最先端の医薬品。
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PART2
2度目の「敗戦危機」 取り残される日本
高額とされた日本の医薬品といえば、がん治療薬「オプジーボ」が思い浮かぶ。バイオ医薬品の一種だが、実は日本は創薬の技術革新に追い付いていない。製薬業界において、日本は今、2度目の「敗戦危機」を迎えている。
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INTERVIEW
医療後進国への転落、防ぐには? 識者は語る
高額医薬品が続々と登場する中で、日本は「医療後進国」に転落する可能性すらある。医療分野の専門家は、まずは医療保険財政を健全にするため、医療費の無駄を省け、と説く。
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PART3
日本への処方箋 医療費見直しがイノベーションの第一歩
海外の高額医薬品に頼らざるを得ない状況になりつつある日本。公的保険でその費用が賄われることになるが、財源には限りもある。医療費を抑えながら、いかに日本の創薬力を取り戻すか。その処方箋を探る。