2019年7月1日号
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PART1
配車、決済、ゲーム…… 日本も「IT中華圏」に
「BAT」に代表される中国IT(情報技術)各社がこぞって隣国日本に上陸している。14億の人民を相手に磨いた技術が、動画の視聴習慣からタクシーの乗り方まで変える。懸念は本国の諜報機関から顧客データを求められたとき。各社はこの要請にどう応える。
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データで見るBAT(1)日本企業とも関係深く
中国で急成長した「BAT」の事業構成や業績、創業者のプロフィールなど基本的なデータを紹介する。それぞれ世界中のスタートアップ企業などに投資するだけでなく、日本企業との連携も進み始めた。
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PART2
中国、「次のBAT」を計画生産 国家資本主義2.0
最貧都市から生まれたユニコーン企業。背景には政府の周到な支援があった。BATを生み出した国家資本主義はさらに洗練され、国内産業の成長を加速させる。ただし、国際ルールとの違いも大きく、海外進出においては課題に直面しつつある。
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データで見るBAT(2)巨大な市場追い風にGAFA追う
世界の株式時価総額ランキングではアリババ集団とテンセントがトップ10位に入り、米国のインターネット企業を追う。14億人の巨大な内需をテコに、BATは急激な成長を遂げた。今やネット通販の市場規模やライドシェアでは米国を上回る。
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PART3
中国脅威論の先へ 日本企業は見極める眼力を
ITを使って勢力を拡大する中国の国家戦略に乗り、BATは経済圏を海外に広げている──。米国を中心にそう主張する脅威論が勢いを増し、世界が分断されかねない状況だ。日本企業には中国IT企業がもたらす果実とリスクを冷静に見極める眼力が求められる。
PROLOGUE
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