2019年3月11日号
-
PART1 サムスン離れの兆し
韓国の国力の象徴、サムスンの先行きに陰りが見えている。折り畳み型スマホ発売の裏側で徐々に「サムスン離れ」が進む。足元の業績は絶好調だが、気掛かりなのは中国の猛追だ。
-
PART2 世論に圧される悲哀の財閥
サムスン電子が大型投資をするのは、事業のためか世論対策か。巨大財閥は経済のけん引役であると同時に、憎しみの対象でもある。世界へと飛躍した財閥も自国の内なる戦いに終止符を打てていない。
-
PART3 社会に漂う「分断」と「絶望」
文在寅政権の経済運営が行き詰まっている。最低賃金を引き上げた余波で雇用が安定せず、輸出も陰りが見える。若者の生活は厳しく、1を切った出生率は将来不安を増幅している。
-
PART4 あい路にはまった日韓 関係どう修復するか
文在寅政権が日本への強硬な姿勢を示す理由は支持率低下の目くらましというだけではない。歴史に根差した双方の言い分は異なる。関係改善は難しいが、最善の努力をしなければならない。