2019年2月11日号
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序章
なぜ負けてしまったのか……今、語る「我が敗戦記」
日経ビジネスが他のメディアと決定的に違う点を挙げるとすれば、企業事件や倒産を深く追い続けてきたことだ。勝者は特殊な環境や人材によって成功する。だから、まねすることは難しい。だが、敗戦は、原因を探るほど、経営ノウハウや教訓が掘り当てられる。
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1970年代 企業事件史
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1980年代 企業事件史
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1章 バブル
渡辺喜太郎とバブル四天王、狂乱の1980年代
「バブルの塔」。そう呼ぶにふさわしいビルが麻布十番駅を出ると、すぐに目に飛び込んでくる。これを作った男は、狂乱の1980年代を生き抜いた。渡辺喜太郎。彼とバブル紳士たちが見た、世界史にも残る日本のバブル経済を再現する。
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1990年代 企業事件史
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2章 崩壊
巨大銀行元頭取の告白、「なぜ日債銀は破綻してしまったのか」
その男は、都内の貸し会議室に、カバン片手に一人でふらっと入ってきた。日債銀のトップとして奮闘するも、金融崩壊の波にのまれていってしまった。その一部始終を、ここに語っていく。なぜ、巨大銀行は潰れてしまったのか。
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2000年代 企業事件史
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2010年代 企業事件史
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3章 虚構
ヤオハンはなぜ、倒産してしまったのか
巨大な流通コングロマリットを目指して、熱海から海外まで展開していったヤオハン。その理由を、トップだった和田一夫からの手紙で明かしていく。そこには、巨大化に伴う副作用が、克明に記されていた。
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終章
「我々は 何者か」を問い続ける
「企業事件史の歴史的転換点」。2000年6月に起きた雪印乳業(現雪印メグミルク)の食中毒事件はそう位置付けられている。だが、「我々は何者か」と問い続け、消費者や取引先との有機的なネットワークを取り戻して復活を遂げた。