ホンダは2024年3月期(今期、国際会計基準)に連結営業利益が初めて1兆円に達するとの予想を明らかにした。北米市場の四輪事業で前期比38%(45万台)もの販売増を見込む「超強気」と言ってもいいような事業計画だ。背景には昨年来の北米での新車攻勢で一気に収益を積み上げられるとの読みがあるが、そこに死角はないのか。

ホンダは24年3月期に北米で前期比45万台の販売増を見込む(写真は米オハイオ工場)
ホンダは24年3月期に北米で前期比45万台の販売増を見込む(写真は米オハイオ工場)

 「商品価値向上に見合う値付けに加え、事業体質のさらなる強化や四輪車の生産・販売台数の増加により、(営業利益は)過去最高の1兆円を計画」──。ホンダが5月11日に公表した決算説明会資料にはこう記されていた。

 「過去最高の1兆円」という部分は文字の色や大きさを変えて強調されていた。業績予想に注目する投資家に対して、強いメッセージを発したかったという意図がうかがえる。

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