NTTとKDDIが光通信網の開発に向け、研究開発でタッグを組んだ。積年のライバル2社が組む背景には、高速通信規格「5G」の普及の遅れへの焦りがある。次世代通信規格「6G」時代に存在感を示すには技術だけでなく国際標準を作るためのしたたかさも必要だ。

NTTとKDDIは、強靭(きょうじん)な通信インフラであるオールフォトニクス・ネットワークを早期に社会実装し、世界へ貢献する──。3月17日、両社は光通信網のグローバル標準化に向けて基本合意したと発表した。「スマートフォンの充電は1年に1回でもいい。そんな世界もあながちできない話ではない」。NTTの川添雄彦副社長は光技術を使った未来についてこう語る。
NTTは光技術を活用することで遅延を極限まで減らしたり、消費電力を従来の100分の1に減らしたりできる通信基盤「IOWN(アイオン)」技術の提案で先陣を切る。一方KDDIは国際通信のための大容量光海底ケーブルシステムに強みを持つ。双方の強みを生かして6G時代に向けて日本勢で足並みをそろえ、国際標準で主導権を握りたい考えだ。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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