スイスの金融機関最大手UBSが、同2位のクレディ・スイス・グループを買収すると発表した。米シリコンバレーバンク破綻の余波が経営不安を一気に拡大させ、政府が必死で救済策をまとめた。背景にあるのは過度の利益追求と、経営の混乱。市場での信頼は最後まで戻らなかった。

3月19日夜、スイスの金融機関最大手UBSは同2位のクレディ・スイス・グループを買収すると発表した。買収は株式交換で、総額は30億スイスフラン(約4260億円)相当になる。
クレディの経営不安は米シリコンバレーバンク(SVB)破綻の余波で一気に膨らんだ。3月14日、過去の財務報告の管理に「重大な弱点があった」と発表。筆頭株主サウジ・ナショナル・バンクが追加出資の予定がないことを15日に明らかにしたことで、抜本的な救済策が求められていた。
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