セブン&アイ・ホールディングス(HD)名誉会長で総合スーパー、イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏が死去した。業績不振が続くヨーカ堂の再建は長年の懸案で、全126店舗(2月末)の2割超を削減すると発表した直後だった。4月に創業家出身の伊藤順朗氏が代表取締役に就任。ヨーカ堂問題でなお創業家を必要とする理由は何か。

「『信頼と誠実』の精神を受け継ぎ、今後とも社業および小売業の発展に努める」。セブン&アイHDは伊藤雅俊氏の訃報を受け、談話を出した。
イトーヨーカ堂のルーツは1920年に東京・浅草で開業した洋品店「羊華堂」。58年に雅俊氏が衣料品店として「ヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)」を設立した。総合スーパーとして事業を拡大したが、2000年代以降は専門店をそろえた大型ショッピングモールに押され、店舗数は182(16年2月末)で頭打ちに。近年は業績が低迷し事業規模の縮小が続いていた。
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