作業服大手のワークマンが2023年5月、スイッチ1つで冷却と加熱を切り替えられる「冷暖房服」を発売する。“着るエアコン”とも言えそうなこの製品は、パナソニックホールディングス子会社との共同開発で生み出された。異色のタッグを組んで新技術の研究に挑むワークマン。その背景には今日の社会課題に対する懸念があった。

作業服大手のワークマンが「冷暖房服」を5月に発売する。“着るエアコン”とも言えそうなこの製品は、パナソニックホールディングス子会社のShiftall(シフトール、東京・中央)と共同で開発した。ワークマンは2月に様々な企業や大学と協力して新技術を研究する「快適ワーク研究所」を新設。過酷な環境下で快適に働くことを目的に開発した冷暖房服は、こうした異業種とのコラボから生まれた。
冷暖房服の仕組みはこうだ。服の背面に組み込んだアルミ板を、電極の入れ替えで冷却・加熱する性質をもつ「ペルチェ素子」で温度調節する。アルミ板の表面温度は約1秒で変化し始めるという。冷却は最大で10度ほど温度を下げる。加熱時は最大42度まで上昇する。高温を検知してやけどを防ぐ安全機能も導入した。
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