鳥インフルエンザの大流行で卵不足が深刻化し、鶏卵の卸売価格が2月では42年ぶりの高水準に達した。行動制限解除による稼ぎ時を前に、観光業に関係する食品会社や飲食業は新たな悩みの種を抱えた格好だ。卵の供給不足解消のめどは立っておらず、環境に優しい「代替卵」が脚光を浴びるきっかけにもなりそうだ。

 新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類となることが決まり、行動制限が解除に向かう中、収益回復の期待がかかる観光関連産業に新たな困難が降りかかっている。

 東京・浅草の観光名所、雷門の隣に店を構える老舗和菓子店「常盤堂雷おこし本舗」は2月3日、名物の人形焼き7種類の販売休止を発表した。

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