1月末、東急百貨店本店(東京・渋谷)、立川高島屋(同・立川市)、藤丸(北海道帯広市)が最終営業日を迎えた。3つの百貨店は都心・郊外・地方と、それぞれの地域の実情に合わせた新しい商業施設へと生まれ変わる予定だ。一方、2月1日のそごう・西武の株式譲渡は延期に。新たな商業施設像を地域と共有する必要性が高まっている。

1月31日午後7時、東急百貨店本店の稲葉満宏店長は、長年の愛顧に感謝を示すように深々と頭を垂れた。シャッターを下ろし、半世紀の歴史に幕を閉じた。この日、全国で3つの百貨店が相次いで閉店している。
閉店の理由は老朽化や再開発、競合の台頭など様々だ。だが、EC(電子商取引)の普及で百貨店の「何でも買える強み」は失われて久しい。年末年始セールを終えた老舗店舗は“最後のお勤め”を果たしたことで、1月末に閉店に踏み切ったとみられる。
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