日産自動車とフランスの自動車大手ルノーは、対等な資本関係へと移行する。ルノーの日産に対する出資比率は現在43%。将来これを15%まで下げることで合意した。日産の悲願がかない、日仏連合は新たな時代に入る。競争力の強化に結びつけられるかが問われる。

20年以上の歴史を持つ日仏連合は新たな時代を迎える(写真=ロイター)
20年以上の歴史を持つ日仏連合は新たな時代を迎える(写真=ロイター)

 「ギクシャクした状態の中で続けるよりも、前向きな合意ができたことはよかったと思う。時代背景の変化を感じる」。日産の元COO(最高執行責任者)の志賀俊之氏(INCJ会長)は、今回の節目をこう評した。

 日産とルノーは1月30日、将来、両社は15%ずつを保有し合う対等関係になることで合意した。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り987文字 / 全文1262文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。