南海電気鉄道などに続き、東急電鉄が2023年夏、クレジットカードで乗車できるシステムを導入する。Visaなどが対応。自動改札機にタッチすれば乗車した区間の運賃が請求される。乗り継ぎによる割引など、企画乗車券の販売も容易になる。移動需要の喚起を狙う。

東急電鉄は2023年夏からVisaなどのクレジットカードを自動改札機にタッチするだけで電車に乗れるようにする実証実験を始めると発表した。東急電鉄広報・マーケティング部沿線企画課の梶谷俊夫氏は「沿線の商業施設などと連携して、移動需要を喚起したい」と話す。
従来の交通系ICカードは、乗車駅と下車駅の運賃を自動改札機が瞬時に計算し、カードの残高から引き去っている。一方、クレジットカード決済は、乗車駅と下車駅をデータサーバーに記録し、その間の運賃を計算して後で請求する。東急電鉄は1日乗車券など「企画乗車券」の販売にも利用する計画だ。企画乗車券の情報をクレジットカード番号とひも付けるので、それをかざせば自動改札機が開く。スマートフォン画面のQRコードを表示させて乗車する選択肢も用意する。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り682文字 / 全文1156文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?