靴に取り付けられたIoTデバイスが、振動で道順を知らせる、ナビゲーションシステム「あしらせ」。従来、音声案内などに頼っていた視覚障害者の単独歩行をサポートする。「安心して一歩踏み出せるように」開発したのは、ホンダ発のスタートアップだ。

「今までは地図を確認するのに時間がかかって、人混みを歩くのは不安で仕方なかった」
埼玉県川越市に住む40歳の谷田光一さんは、23歳のときに病気で視力が低下し、現在の視力は右目が0.3で左目は0。そんな谷田さんが靴に装着したのは、青白く点灯する四角い装置。これはホンダ発のスタートアップ、Ashirase(アシラセ、東京・墨田)が開発した、視覚障害者向けのナビゲーションシステム「あしらせ」のデバイスだ。「人が多い場所でも周囲環境の認知に意識を使えた。人通りの多い秋葉原にも行ってみたい」と谷田さんは声を弾ませる。
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