ローソンは2022年11月下旬、都内にオープンした実験店でアバター(分身)接客を導入した。障害などで出勤が難しい人でもリモートで働ける環境づくりを目指す。同様の店舗を25年までに全国100店規模に拡大する計画だ。竹増貞信社長にその狙いを聞いた。

ローソン社長 竹増貞信[たけます・さだのぶ]氏
ローソン社長 竹増貞信[たけます・さだのぶ]氏
1969年生まれ。93年、大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。畜産部、社長業務秘書などを経て、2014年ローソン副社長に就任。16年から現職。経済同友会の財政・税制委員会の委員長を務める。(写真=都築 雅人)

先端技術を導入した「グリーンローソン」の1号店が開店しました。実験店に込めた思いを教えてください。

 グリーンローソンにはアバターのプロデュース事業などを手掛けるAVITA(アビータ、東京・品川)のサービスを導入しました。遠隔地にいるオペレーターが声に加え、身ぶりや表情を通じて接客の一部を担います。AVITAのCEO(最高経営責任者)を務める石黒浩・大阪大学教授の話を聞き、「この技術を社会に広げたい」という強い思いを抱きました。

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