KDDIがイーロン・マスク氏率いる米スペースXの衛星通信網「スターリンク」の活用を始めた。静岡県熱海市の離島に基地局を設置。衛星を通じて島内とKDDIの基幹網をつなぐ。マスク氏との協業により、圏外を解消するネットワークの構築で競合に一歩先んじる。

高橋誠社長(左)はスターリンクを活用する意義を強調した(写真=廣瀬 貴礼)
高橋誠社長(左)はスターリンクを活用する意義を強調した(写真=廣瀬 貴礼)

 KDDIは相模湾に浮かぶ初島に、スペースXのスターリンクとつなぐ高さ約10mの基地局を新設した。これまで圏外だったり通信品質が悪かったりした直径1~2kmの範囲をカバー。12月1日から4Gサービスが使えるようになった。

 KDDIは2021年にスペースXとの提携を発表しており、今回が個人向け通信サービスでの初の協業事例となる。高橋誠社長は初島で会見し「光回線を使わないと基地局ができないと諦めていたエリアで、通信できるようになるのは大きなプラス」と話した。

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