サイバーエージェントのネットテレビ「ABEMA(アベマ)」が、カタールで開かれたサッカーW杯の特需に沸いた。全64試合を生中継し、2016年のサービス開始以来、過去最高の視聴者数を記録した。サイバーはアベマをネット広告などに次ぐ柱に育てたい考え。ただ、投資回収の展望はまだ開けていない。

アベマはサービス開始以来、過去最高の視聴者数を記録した(写真=Foto Olimpik/NurPhoto/共同通信イメージズ)
アベマはサービス開始以来、過去最高の視聴者数を記録した(写真=Foto Olimpik/NurPhoto/共同通信イメージズ)

 アベマの配信では日本代表の試合で視聴者が急増した。決勝トーナメントへの進出を決めた12月2日のスペイン戦は1700万人で、藤田晋社長は朝6時にツイッターで「また過去最高視聴を更新しました」とつぶやいた。クロアチア戦は視聴回数が2000万回を超えたとみられ、アクセスを制限した。

 全試合の無料配信というサービス内容に加え、複数台のカメラ映像から好きなアングルを選べるマルチアングル機能が話題を呼んだ。会場全体を俯瞰(ふかん)したり、片方の陣営を追ったりできる。

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