MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)は2025年度までに従業員数を6300人減らす。損害保険各社は世界で増大する自然災害リスクに頭を悩ませており、収益構造の強じん化が求められている。大手の一角が大規模な人員削減に打って出たことで、業界内で「リストラ」の連鎖が始まる可能性がある。

「新卒採用の抑制や出向増を進めており、今後の自然減などを勘案すると着実に実現していけると考えている」。MS&ADの原典之社長は人員削減について、こう説明する。
同社は2026年3月期までに、事業費を22年同期比で460億円減らす。計画の柱となるのが国内生損保主要3社の人員削減で、減少幅は3社全体の従業員数の18%に相当。200億円規模のコスト削減を見込む。
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