原材料価格の高騰などでインフレ圧力が強まる中、自動車業界にも値上げの波が押し寄せている。電動化や先進安全装備の機能向上もあって、国産普通乗用車の平均価格は330万円を超える。メーカー各社はローンなど売り方の工夫で「割安感」を訴え、新車離れを食い止めようとしている。

日産が6年ぶりに全面改良したミニバン「セレナ」
日産が6年ぶりに全面改良したミニバン「セレナ」

 「競合の状況、商品力などを総合的に考え、価格設定を再検討した」。11月にステーションワゴン「レヴォーグ」の上級モデルなどの価格を5万5000円上げたSUBARU(スバル)の関係者はこう語る。エンジンや内外装に大きな変更はなく、ほぼ純粋な値上げに踏み切った形だ。

 11月28日、ミニバンの新型「セレナ」を発表した日産自動車。ハイブリッド車(HV)の量販グレードは319万~368万円。機能向上を図った上で前モデルとの単純比較で約20万円高くした。さらに最上位グレード「ルキシオン」を設定。高速道路で手放し運転できる運転支援技術を搭載した。価格は479万円。兄貴分の「エルグランド」やトヨタ自動車の「アルファード」など高級ミニバンにも手が届く価格だ。

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