本田技術研究所がAI(人工知能)を活用した「超小型モビリティー」の実証実験を始めた。二輪と四輪という、ホンダを支える両軸の車両開発機能を組織再編で失った同研究所。迫り来る超高齢化社会の課題を解決する観点から、伝統の「ワイガヤ」で着想した。

人と対話しながら自動走行するホンダの超小型モビリティー
人と対話しながら自動走行するホンダの超小型モビリティー

 「サイコマ、ハンバーガーショップまで迎えに来て」「はい。近くに到着しました。目の前に止まりますね」。1人乗りの小さな車両が利用者の声に反応し、返事をしながら自動走行する。目的地の近くに来ると、多くの人の中から利用者を見分ける。

 ホンダの研究開発子会社、本田技術研究所が開発する超小型モビリティー(移動手段)「CiKoMa(サイコマ)」の技術実証実験の1コマだ。2030年ごろの実用化を目指し、茨城県常総市で11月から始まった。

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