新型コロナウイルス感染症の水際対策が大幅に緩和され、国内の観光地に外国人の姿が戻り始めた。インバウンド(訪日外国人)増加が期待される中、収益を上げるキラーコンテンツの育成が求められている。「数」と「質」が両立する持続可能な観光を実現するうえでカギとなるのが、“夜”の時間帯の有効活用だ。

季節をやや遡った8月中旬。夕方5時を知らせるチャイムが響く江の島(神奈川県藤沢市)では、観光を終えて江ノ島電鉄江ノ島駅方面に向かう人々とは逆に、島の奥へ進む人流ができていた。お目当ては「江の島灯籠」。島の夜を彩る夜のイベントで、1000基の灯籠を生かしたライトアップが目玉だ。2008年に地元の官民を中心に始まったこの催しは、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローの「日本夜景遺産」にも認定されている。
ナイトライフが楽しめるから日本を観光目的で訪れたい──。
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