かつて「ダカールラリー」で活躍した三菱自動車がモータースポーツに13年ぶりに本格復帰する。舞台に選んだのは東南アジア。同社の世界販売台数の約4分の1を占める主力市場だ。モータースポーツでも販売競争でも、ここで負けるわけにはいかない。

急な斜面や水場をものともせず、ピックアップトラックが縦横無尽に疾走する──。三菱自動車は11月後半、タイと隣国カンボジアをまたいで開かれる「アジアクロスカントリーラリー2022」に、技術支援の形で参戦する。走らせるのはタイで生産する世界戦略車「トライトン」だ。
三菱自のモータースポーツといえば、ダカールラリーで2002~03年に日本人初の2連覇を達成したドライバー、増岡浩氏が象徴的な存在だ。その増岡氏をチームの総監督に迎え、北海道やタイで耐久試験を繰り返した。ダカールラリーから撤退した09年以来のレース復帰となる。「東南アジアは三菱自にとって重要な市場で、商品力強化の面で意義が大きい」と増岡氏は話す。
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