みずほ証券と楽天証券ホールディングス(HD)が資本業務提携を発表した。楽天証券HDの主要子会社である楽天証券に、みずほ証券が約800億円出資し、株式の約2割を取得する。携帯電話(モバイル)事業の赤字に苦しむ楽天。楽天証券の上場を待てなかった理由とは。

楽天モバイルのてこ入れに注力する、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長(写真=つのだよしお/アフロ)
楽天モバイルのてこ入れに注力する、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長(写真=つのだよしお/アフロ)

 「真の目的は、みずほから得た資金を楽天グループの財務状況の改善に充てることだろう」。関係者の間ではこうした見方が多い。

 現在、楽天グループは大幅な赤字決算と財務状況の悪化に見舞われている。新規参入したモバイル事業で、基地局整備などの先行投資がかさんでいるためだ。2022年1~6月期のモバイル事業の営業損失は2593億円。同期の連結決算(国際会計基準)における楽天グループ全体の最終損益は1766億円の赤字だった。6月末時点の社債および借入金は約2兆5370億円に上り、財務体質の改善は待ったなしだ。

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