カッパ・クリエイト社長(当時)の田辺公己氏が、競合他社の内部データを不正に持ち出した疑いで逮捕された。田辺氏は取得した情報を「大した内容ではない」と語り、カッパ社も「情報の活用は確認されていない」と主張する。だが、ライバルの営業情報を入手できれば「経営判断に大きなアドバンテージとなる」と業界関係者は断言する。

回転ずし業界では4番手となるかっぱ寿司(写真=日刊工業新聞/共同通信イメージズ)
回転ずし業界では4番手となるかっぱ寿司(写真=日刊工業新聞/共同通信イメージズ)

 「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの田辺公己社長(当時)が9月30日、競合する「はま寿司」の営業秘密を不正に取得したとして、不正競争防止法違反容疑で逮捕された。警視庁は10月2日、同法の両罰規定を適用し、法人としてのカッパ社を書類送検した。カッパ社は、はま寿司と自社商品の原価を比較する資料を作成するなど組織的にデータを使用した疑いがある。

 一部報道によると、田辺氏は逮捕前の任意聴取で持ち出した情報について「大した内容ではない」と語ったという。3日に田辺氏は社長を辞任し、後任に山角豪氏が就任。同日の記者会見で山角氏は、「(取得した情報が)具体的に活用された事実は確認されなかった」と説明した。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り828文字 / 全文1293文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。